'Herkimer sphere' Quartz from USA
                              
写真-1
写真-2
写真-3

   品 名:         ハーキマー球状水晶
   Mineral Name:     Herkimer Shere Quartz
   産 地 (Location):: Angle Gate Mine, Fonda, New York, USA
   サイズ (Size):     1.5 x 1.4 x 1.0 cm
   登 録:         2013年12月


   この標本は、アメリカのコレクターの放出品です。
   国際郵便では、アメリカから10日ほどで届きますが、この標本は、
   10月始めに投函されて、2ヶ月半掛かって届きました。
   当初、盗難に遭ったと思い、半ばあきらめていましたら、ひょっこり
   届いて愕き・感激しました。
   この貴重な標本が紛失しなくて良かったです。

   さて、肝心の標本ですが、果たしてこの標本が水晶だと気が付くで
   しょうか?
   驚くべきことに、これは球体になったハーキマー水晶です。
   そして、その外観には面白い特徴があります。
   写真-1の中央左側に2つの丸い平面があります。
   写真-2の右上部にも丸い平面が認められます。
   この平面が水晶の柱面や錐面の名残りと考えられています。
   写真-3は、球状水晶が育ったグラファイトの鋳型です。
   (この写真の著作権は、W.David Hoisington博士にあります。
    Herkimer History.comのサイトから引用しました。)

   詳しい解説が、下のサイトにされていますので、参照下さい。
   ⇒Quartz Spheres

   凡その成因は、次のような内容です。

  ・球状水晶は、ハーキマー地区特有のもので、大きさ10mm以下
   のものが多く、黒いカーボン材でできたポケット中に生成される。

  ・そして、大部分の球体の表面には、1〜4個の平面が確認される。
   中には、標本の上中下の各部に夫々3個の平面を示す「窓」が見
   つかることもあります。

  ・この球状水晶は、完全な球面空洞で作られましたが、その黒い
   カーボン材の空洞は、どのようにしてできたのでしょうか?

   その最も有力な説明は、次のような内容です。

  ・カーボンの原材料は、濃いシロップのような粘り気のある油だと
   考えられている。そして、その油は、ガスの泡を含んでいた。

  ・油はやがて時間の経過と共に硬くなり、泡が閉じ込められました。

  ・油は、最後に炭化水素となり、完全に硬化しました。そして、泡の
   跡は、完全な球面空洞を残しました。

  ・それから、岩のポーラス層に沿って、珪酸成分が浸透を始め、カー
   ボン材で出来た球面空洞を満たしたと考えられている。

  大体そのような解釈をしましたが、間違いがあればご指摘下さい。
  いずれにしても、初めて見る貴重な標本だと思います。