Sulphur from Italy

     品 名:        硫 黄
     Mineral Name :    Sulphur
     産 地 (Location) :  Agrigento  Sicily Italy
     サイズ (Size) :    10 X 8 X 5 cm
     登 録 :        1989年11月  

     硫黄は、火山がある所であれば、どこでも産出している。
     鉱物としては、最もポピュラーな標本。
     ご覧の標本は、「楽しい鉱物図鑑@」の12頁に出ている標本と同じ産地
     の標本です。
     イタリアシシリー産の硫黄が最も美しいと云われています。
     透明で明るい黄色の結晶の大きさは、2.5 cm あります。




Sulphur from Poland
                            

     品 名:        硫 黄
     Mineral Name :    Sulphur
     産 地 (Location) :  Machow Mine Tarnobrzeg Poland
     サイズ (Size) :    10 X 7.5 X 4.5 cm
     登 録 :        1991年7月  

     上の標本は、ポーランド産の硫黄です。大きさ約 2cmの結晶が母岩
     上に散らばっています。
     Machow鉱山では、天青石と硫黄の美しいコンビネーションの標本
     が知られており、私のコレクションにもなっています。






Sulphur from USA


   品 名:        硫 黄
   Mineral Name :    Sulphur
   産 地 (Location) :  Baja, California USA
   サイズ (Size) :    7.5 X 5 X 2.5 cm
   登 録 :        1993年3月  


   米粒状の硫黄の結晶が、沢山母岩上に貼り付いています。
   大きさは3mmほどの小さい結晶がキラキラ輝いてとても美しい。
   小さい結晶の集合体を拡大すると、別次元の世界を垣間見ることが
   できます。イタリア産に負けてないですね。

   この硫黄の粒を見ると、ある事を思い出します。
   それは、中学生の頃、ロケットの推進剤として、黒色火薬を作ったことです。
   黒色火薬の成分は、硝酸カリウム(硝石)75%、硫黄10%、木炭15% 
   で出来ています。
   硝酸カリウムは、食品添加剤として、薬局で売られていて、当時簡単に入手
   できました。硫黄は、粉末状の薬剤が自宅の薬品棚にあった。木炭は、暖房
   用の炭を砕き、乳鉢で粉状に擂り潰した。
   それらの材料を上皿天秤で正確に分量別けして、混合させれば簡単に作る
   ことが出来た。

   標準組成の黒色火薬は、点火させると勢いよく燃えますが、爆発はしない。
   以外にも黒色火薬は、火薬のくせに熱に鈍感で、なかなか着火しないのです。
   だから、ロケットの発射には、導火線が必要でした。
   また、燃焼させると、黒い粉末が灰も残さず、完全にガス化する。そのガス圧
   を利用して、ロケットを飛ばしました。

   ロケットは、全長15cm強の紙筒製、燃料の火薬は、水で湿らせて強く圧縮、
   中心部に助燃穴を開ける。
   その穴径と長さによって、火薬の燃焼速度が変るので、最適の数値を実験で
   確かめる。燃料に穴を貫通させると、早く燃え過ぎて、ロケット本体ごと爆発
   して粉々になった。逆に穴なしでは、火炎だけ噴射して飛ばなかった。

   最適値に作られた燃料を入れたロケットは、点火と同時に発射音を残して、
   視界から消えた。目にも止まらぬ速度で飛翔、80m位離れた4階建ての学校
   の屋上に落下していた。

   燃料からロケット本体や発射台まで、全て素材から自作した。1機作るのに
   何日も掛けて作り、そして、打上げは、アッという間の数秒で終ってしまうので、
   一抹の寂しさを覚えた記憶があります。

   硫黄とは、そのようなつきあいがありましたが、長じて、その結晶をコレク
   ションするとは思はなかった。

   尚、硝石は、昔、糞尿に石灰を混ぜた醸成床で作られていましたが、チリ北部
   のアタカマ砂漠地帯でソーダ硝石(NaNO3)が発見され、ヨーロッパに輸出され
   ていました。現在は、アンモニアから人工合成されているようです。
   チリ硝石は、主成分が硝酸ナトリウムからできています。

   ・・・とまあ、硫黄にまつわる文字通りのきな臭い想い出でした。