第二章: 心の在り方


  T、幸せについて


    幸福ってなに?

    幸せは、ごくごく当たり前の生活の中にある。

    余りに当たり前すぎて気がつかないだけ・・・

    そして、その当たり前の生活が無くなって初めて

    人は、その当たり前の生活が

    この上もなく幸せな出来事であったことに気つく。

    どこにでもあり、つまらないと思っている事、

    ・・毎日当たり前に食事をし、

    ・・毎日当たり前に働き、

    ・・平凡な家庭を築き、

    ・・・そして、いつの間にか年をとる



    本当は、幸せな出来事であるのだ。

    無くなって初めて気つく幸せ!

    極々、当たり前のつまらない生活に

    心から感謝する事ができたら

    どんなにか素晴しいことでしょう?


    どのような境遇になっても、

    それでも感謝できる幸せがある。

    例え、手足が無くなっても、盲目となっても、

    それでも感謝できる幸せがある。


    それは、誰しもが持っている最も尊い幸せ!


    それは、生きているという幸せ、



    ・・・明るさを感じ

    ・・・暖かい温もりを感じ

    ・・・肌に触れる触感

      そして、

    ・・・匂いを感じ

    ・・・味覚に触れ

    ・・・さまざまな音が聞える世界


    体の5感でこの世を知覚できることが、

    いのちを授かったこの上もない幸せである。

    生きていることを実感できる生活が、最も地味で

    ありふれた気つかない幸せである。

    そして、

    生きていることに感謝することができれば、

    この世にもう不幸は、無くなる。

    不満もなくなる。


    ・・・そんなことは分っているという人

    完全なる孤独になって、

    自分の全てを否定し、

    ありのままの自分を問い詰めて下さい。


    着飾った自分を捨てなさい。

    そして、長い時をかけて見つめて下さい。

    そこに真実の自分が見えるようになります。

    そして、その向うに、

    本当の世界が見えてくるはずです。



    この世に生を受けた意味は、何か?

    それは、この上もない幸運を得たことである。

    宝クジに当ったような幸運なのです。

    ・・・その事実をよーく噛み締めてほしい。







                
                            デジタル楽しみ村 森の夢写真館提供




    2011年3月11日に忌まわしい東北関東大震災が起きました。

    町毎、津波に呑み込まれる惨状がテレビの画面に写し出され、言葉もありません。

    突然やって来た悲劇に、生き残った人々も現実が信じられない状態でしょう。


    悲しみは、後から体に染み込むようにやってきます。

    ・・・・生死を分けたのは、ほんのちょっとした条件の違いだけ

    それを、自分だけ助かったと自分を責める人がいます。

    そして、生き残って思い巡らすのは、つい数日前の幸せだった平凡な日々のこと。

    被災者のその思いが、2011年3月.21日付の産経新聞に載っていました。


    ・・・なんでもない「当り前に思っていたことが、身近すぎることが、幸せなことだった」

    ・・・合掌


           

          ・・・・2011年3月26日 追記




      東日本大震災は、未曽有の災害を引き起こしましたが、震災がもたらしたものは、

      被害だけではありませんでした。私たちに改めて、国・地方や家族の在り方、そして


      生き方まで考え直す機会を与えてくれました。

      そして、盤石に見えた私たちの文明など、自然のちょっとしたくしゃみ程度で一瞬に

      して吹き飛んでしまう脆い文明であることを、今回の出来事は示しました。

      そして、ごくごく当たり前の生活がどんなに幸せなことであるかが、感受性の強い若者に

      改めて、認識されるようになったことは、不幸中の幸いと云えるのではないでしょうか。

下の切り抜きは、人世相談に寄せられた少女の投書を転載したものです。

・・・・・・

自殺まで考えていた少女が今回の出来事に遭遇して、

「生きていることがすごい奇跡で、生かされていることに感謝しなきゃいけない」

・・・と気付いたことが素晴らしいです。




         

          2011年5月8日 産経新聞切り抜き より・・・・